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平成28年度浜松地区中学校秋季野球大会兼静岡県選抜野球大会浜松地区予選大会二、三回戦結果報告

野球

二回戦 北星0-4開誠館 【開】牧―増田  【二塁打】半田

三回戦 雄踏0-1開誠館 【開】牧―増田  【二塁打】増谷

 順調に二回戦、三回戦と勝ち上がりベスト8が決まりました。次戦は県大会出場をかけ、佐鳴台中学と対戦します。応援よろしくお願いします。

準々決勝 日 時:平成28年11月19日(土) 11:00試合開始

     対戦校:佐鳴台中学

     会 場:天竜球場

 

【戦評①対北星中学戦】

 先発した牧(二年:砂丘小出身)は初回、二番打者に四球を出したものの、後続を内野ゴロに仕留め、まずまずの立ち上がりだった。その後も内野ゴロの山を積み上げ、終わってみれば外野に飛んだ打球はわずかに3。奪三振3、与四死球3という内容で無安打無得点試合を達成した。攻撃陣は2回、一死から6番石野(二年:瑞穂小出身)、7番馬場(一年:白脇小出身)の連続安打から8番安田(二年:葵西小出身)がしっかりとスクイズを決め先制。その後、一死満塁から一番増谷(二年:浜松東小出身)がセンターに犠牲フライを打ち上げ2点をリードした。7回にも2番佐藤(二年:芳川小出身)、5番増田(二年:浜松北小出身)がそれぞれ適時打を放ち、4-0と快勝した。

 無安打無得点試合を達成した牧はフォームの改善がいい方向に出た試合だった。安定した内野の守備があってテンポよく投げられたことが無安打無得点試合を達成できた理由の一つだと思う。また、外野に飛んだ3つの打球は、いずれもとらえられていた感じだったが、外野手のポジショニングが良く、イージーなフライとして処理されたことも見逃せない。当たり前のことだが、投手一人でこのような素晴らしい記録は作れない。みんなでその記録を達成させたと言った方が、野球らしいと私は思う。

【戦評②対雄踏中学戦】

 一回表、開誠館の攻撃。先頭打者の増谷(二年:浜松東小出身)が、いきなり一塁強襲の二塁打で出塁。3番牧(二年:砂丘小出身)のライト前ヒットで一死一・三塁と好機を作った。一塁走者が盗塁後、遊撃手と二塁手が後ろに下がり一点OKの守備隊形。4番半田(二年:広沢小出身)が注文通りショートゴロを放ったが、三塁走者が突入せず二死二・三塁。5番増田(二年:浜松北小出身)が痛烈な打球をライト前に放つも雄踏の好守備に阻まれ結局0点。初回のマズい攻撃は、その後の苦戦を予感させるものとなった。なぜ、この攻撃がマズいと思ったのか。それは、このイニングでミスを三つ犯しているからだ。一つ目は送りバンドのミス。二つ目は二塁走者の走塁ミス。三つ目は三塁走者の走塁ミス。ミスが一イニングに三つ重なれば得点につながらない。しかも三つのうち、二つの走塁ミスは走者の準備不足からくるものであり、私はサインミス同様、怠慢プレーに分類している。その後の試合展開に影響があると考えるのは当然だろう。

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 案の定、三回表に二死二塁と一度は好機を作ったが、それ以外は三者凡退で打ちとられた。このような試合の流れ、展開は得てして良い結果を生まない。試合後の反省といえば「初回に点が取れず、あせりにつながった」が定番。初回のマズイ攻撃の流れを断ち切るには1点でもリードして終盤を迎えることしか考えられなかった。

 6回表、開誠館の攻撃は一番からの好打順。このイニングに点が入らなければ、延長もしくはサヨナラ負けの展開が濃厚になると思った。そんな中、2番佐藤(二年:芳川小出身)が一死からセンター前に安打を放ち出塁。続く3番牧もライト前に安打を放ち一死一・二塁。二死から5番増田が死球で二死満塁と得点する絶好の機会が訪れた。そして、6番石野(二年:瑞穂小出身)がセンター前にタイムリーを放ち、勝つためにどうしても欲しかった先制点を入れた。

 石野がヒットを打った理由は、この打席における石野の姿勢にあると私は思う。前の5番打者が死球で出塁し満塁。ボールが先行すると押し出しのプレッシャーが強くかかるため、バッテリーとしてはストライクを先行していきたい。ましてや変化球を投げそこなっての死球だったため、初球は直球でストライクを取りに来る確率が高かった。この時の石野の姿勢とは、そのような状況をしっかりと理解した上で、言い換えればしっかりと準備した上で打席に入ったことだ。だからこそ、初球の直球をしっかりと振りに行った。結果はファールになったが、集中力の高さを伺わせ、期待感は高かった。

 6回裏、7回裏の雄踏中学は走者を出し好機を作った。もし、1点の余裕がなかったらと思うとゾッとする。相手の攻撃の仕方も変わっていただろうし、開誠館の守備陣も嫌な流れ、雰囲気を感じながらプレッシャーと戦わなければならなかった。

 次の試合で創部初の県大会出場が果たせるかどうかが決まる。チームが掲げた目標を達成できるかどうかが決まる。勝負の神様を是非とも味方につけ、悲願を達成してもらいたい。

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