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浜松開誠館グローバル教育 オーストラリア語学研修報告

学校行事

 浜松開誠館中学校・高等学校は、未来戦略グローバル教育プログラムの一環として、28年3月中旬より約二週間、オーストラリア、ブリスベン近郊のヒルズ学園(Hills International College)で語学研修を実施しました。

中・高、男女合わせて計27名の生徒がそれぞれホストファミリー宅に滞在し、朝から晩まで英語漬けの生活を送りました。

困ったら日本語で助けを求められる環境とは違い、身につけた語学力が生き生きと人と人を繋ぐコミュニケーションツールとして伝わるのを常に実感できる環境の中、生徒たちは自分の力で目の前の友人や第二の家族たちと繋がろうと試行錯誤しました。

 

 4月11日の全校集会において、参加者の中から3名の生徒に現地での活動報告をしてもらいました。その原文を下に掲載します。浜松開誠館の生徒たちがどのように考え、悩み、工夫し、感じたのかを読み取っていただければ幸いです。

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・高校3年生女子生徒

 私はオーストラリアに語学研修に行ってきました。そこではホームステイをして過ごしたり、現地学校の生活に混ざったりして、常に英語と関わるという普段できない様々な経験ができました。ホームステイでは、ホストファミリーが私を受け入れ家族の一員として認めてくれ、休日にはいろいろな場所に連れて行ってくれたり、オーストラリアの生活を教えてくれたりしました。

 オーストラリアは水が大切で、シャワーを4分以内に済ます、や、虫がたくさんいる、など、私にとって難しいものも多かったけれど、慣れるととても楽しい生活でした。私は本当にホストファミリーに親切にしてもらって、お別れのとき大号泣で帰りたくなかったです。

 だから私はもっと英語を勉強してまたオーストラリアのホストファミリーのところへ行き、もっとコミュニケーションをとりたいです。

 現地学校では生徒一人につきパソコンやタブレットが一台あり、紙の教科書がなかったり、10時から毎日おやつの時間があったりと、開誠館との違いがあり、驚きの連続でした。

 私はオーストラリアに行って本当に良かったと感じています。

 背中を押してくれた家族、この機会を設けてくれた学校に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、英語の大切さを学び、もっと勉強を頑張りたいです。これからの生活に生かしていきたいです。

 

 ・高校3年生女子生徒

 オーストラリアの生活は、当たり前と思っていた常識が180度覆され、まさに、カルチャーショックという言葉がぴったりの日々でした。まず驚いたのは、ホストファミリーの家の敷地の広さです。それは、開誠館のサッカーグラウンド2~3個分はありました。家も学校も平屋建てで、学校に野生のカンガルーが時々現れ、飛び跳ねていました。

 家の中は基本土足ですが、ホストファミリーは、素足で歩くので、足の裏は真っ黒でした。

 オーストラリアでは、水はとても貴重な資源なので、シャワーは4分、洗濯は週に1~2回、水筒の水を残すと、翌日その中に水を足されました。私は、これだけは雑菌が繁殖していないかと心配になりました。ペットといえば馬4頭と犬1匹、鶏が20羽以上。そして、庭にはなんとプールがありました。

 オーストラリアでの私の一日の生活は、朝6時に起き、前日の日記を英語で書き、シリアルかトーストの簡単な朝食を食べ、スクールバスに乗り、9時に登校です。

 私たちが通ったブリスベンにあるヒルズ学園は、幼稚園から高校生までの一貫校でした。最初のころは、授業見学が中心で、幼稚園の子と折り紙や遊具で遊び、中学生とゲームや自己紹介をしました。

 ニュージーランド出身の先生による授業は、すべて英語なので理解に苦しみ、一言一句聞き逃さないように常に集中していました。それでも、徐々に耳が慣れてきました。

 10時半から11時は、モーニングティーと言って私の大好きな時間でした。校庭に出て、友達とおしゃべりをしながらお菓子や果物等、軽食を食べるお茶タイムなのです。

 午前中に4時間、午後に2時間の授業を受け、午後3時20分に一斉下校です。オーストラリアの学生は、部活も宿題もないと聞いていたのですが、私たちに対してはたくさんのホームワークを頂き頭が痛くなりました。

 私は、夕方5時頃家へ着くとホストマザーに学校であった事を話しながら夕食の準備をし、夕食後はテレビを見ながらゆっくりおやつを食べ、皿洗いや犬の餌やりのお手伝いをして、シャワーを浴びて10時に寝ました。こんな感じで、毎日があっという間に過ぎていきました。

 イースターという祝日には、ホストファミリーと車で4時間かけて海の近くの友人の家へ3泊4日で遊びに行きました。そこで、カヌーに乗ったり、砂浜で、自分で岩から牡蠣を取って食べたり、夜は、満天に光り輝く星空と月を眺めてバーベキューをしたりして大自然の豊かさに触れました。

 オプショナルツアーでは、開誠館のみんなとコアラパークという動物園へ行ったり、農場で乗馬やブーメランをしたり、ゴールドコーストという浜辺の観光地でショッピングを楽しんだりしました。滞在中、開誠館の友達と会うと、本当にほっとして、日本が話せることに幸せを感じました。

 この18日間は、正直、英語が分からず、苦しくてつらい経験を山ほどし、自分の力のなさも実感しました。しかし、日本の文化との違いを肌で感じ取り、離れてみて初めて日本の良さにも気づくことができました。

 また、優しく明るいホストファミリーとの生活は、私に新たなる支店や価値観をも与えてくださり、外国でも一人で生活できたという私の大きな自信につながりました。

 私は、中学から開誠館に入り、そこではじめて英語を学び、授業から得た英語力のみで、オーストラリアでチャレンジしてきました。自分の英語力を高めれば高めるほど、世界中の人々と意思の疎通ができることもわかりました。

 この企画に携わってくださった先生方や添乗員として付き添ってくださった河邉さん、語学研修に参加させてくれた両親に私は、感謝しています。

 是非、みなさんにも日本の当たり前の感覚から脱皮し、想像を絶する生活を味わっていただきたいと思います。きっとそこから、新たな道が開けていきます。

乗馬 折り紙教室を現地の子供と 多くの仲間と多くの場面で英語が身に付きます

 ○乗馬体験。馬は話せなくても、インストラクターの英語を必死に聞きました。[左]
    ○折り紙教室を、現地の子供と英語で一生懸命説明しました。[中央]
    ○多くの仲間と、多くの場面で、生きた英語を身につけてきました。[右]

 

 

・高校2年生女子生徒

 私たちは約2週間オーストラリア語学研修に行ってきました。ホストファミリーにお世話になり、学校で授業を受けたり、観光をしたりすることもできました。最初の1週間はヒルズ学園という現地の学生が通っている学校へ行きました。現地の同級生が毎日一緒についてくれて、授業を一緒に受けました。授業はとても難しい内容でしたが、少しでもついていけるよう辞書を使いながら受けました。

 次の週のクラスは高校生と中学生で分かれて、英語の授業を受けました。授業の前には英語で2分間のスピーチをしました。1日目のスピーチでは2分間話せませんでしたが、2日目のスピーチは先生にコツを聞いて準備をしたため思い通りに2分間以上話すことができました。

 すべて英語で行われる授業を体験して、自分の弱点を見つけることができました。私は英作文が苦手なので、先生に英作文を重点的に教えて頂きました。先生にはボキャブラリーが少ないと指摘されたので、これからは語彙力を増やす努力をしていきたいと思います。

 私のホストファミリーはとても優しい家族で、自分の子供のように私を扱ってくれました。ホストのお母さんとお父さんは2人とも仕事がありますが、何回か休みを取って私をいろいろな場所に連れて行ってくれました。

 私のホストマザーは縫物が趣味で子供服を作っています。作った子供服は土曜日にブリスベンで毎週行われるマーケットで販売します。マーケットでは新鮮な野菜や手作りアクセサリーなどいろいろなものが売られていました。

 日曜日はホストマザーと近くにあるキリスト教会へ行きました。オーストラリアの大多数の人はキリスト教徒なので、教会には小さな子供から年配の方まで多くの人が来ていました。教会では聖書を使いながら神父さんの話を聞いたり、歌を歌ったりしました。私はクリスチャンではありませんが、キリスト教に触れることができ、貴重な体験になりました。

 最後にこの語学研修に携わってくださった先生方、温かく私を迎えてくださったホストファミリー、そして今回の研修に行かせてくれた両親への感謝の気持ちを忘れずに今回の研修で学んだことを、これからの進路に生かしていけるように頑張りたいです。

 

 

 

 

 

 

 

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