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高校校長だより:1月号(3学期 始業式講話)

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3学期 始業式

新年 明けましておめでとうございます

 

 短い冬休み、どのよう見過ごしましたか?自分にとって満足のいく日々を過ごせましたか。3学期は、学校全体にとって、中学・高校の2つの入学試験、卒業式など忙しい時期を迎えました。また、次年度より、「未来戦略」始動します。

 

今日は2つのことを話します。1つは2学期終業式での話の復習です。2つ目は「言葉の大切さ」です。

 

2学期の終業式では、「今を生きる、今集中し、すべきことをする」「心の三つの円、コンフォートゾーン、ストレッチゾーン(チャレンジゾーン、ラーニングゾーン)、パニックゾーン」について話をしました。ことを成し遂げるには、自分を知り相手を知ってできるといわれています。物事にチャレンジしていくには、中心のコンフォートゾーンの広さに比例します。常日頃の自学自習、トレーニングによってコンフォートゾーン広くすることができます。多くのアスリートがゴール(目標)から逆算したうえで、日々1日1日にすべきことをし続けることの大切さを語っています。「練習はうそをつかない。継続が自分を変える」とも言っています。今、集中しやりきる習慣が結果を産むということです。集中力を高めるためには初期の段階では「強い意志」が必要ですが、慣れてくると=習慣化されるとちょっとした意識を働かせるだけでできるようになります。浜松出身のノーベル物理学賞を受賞された天野宏教授は、1500回実験を繰り返したそうです。1日に1回ぐらいしかできない実験を1500回続けたそうです。発明王のエジソンは電球のフィラメントに適した材料探しに1万回実験したそうです。そして、京都の竹が適していることを発見したそうです。エジソンは1万回の1回1回を「この材料が向かないことが分かった。この材料が適さないことを発見できた」と言っています。我々はどう思うでしょうか?またダメだった。次もだめか?と思ってしまいませんか。コンフォートゾーンを広げていくには毎日の結果のまとめ方が大切であることを示しています。

 

次に、言葉の大切さについて話をします。4月に「言葉は心を切る」という話を担任の先生方に紹介しました。覚えている生徒もいると思いますが、振り返ってみましょう。ナイフは肉を切ることができます。何気ない言葉は人のこころを切り裂いてしまうという話です。気丈夫な時は何気ない悪い言葉では傷つきませんが、何回も言われたり、何か悩み事などがあったりするときは傷ついてしまいます。いじめの最初は言葉です。言った側は軽い気持ちで言い続けますが、言われた側の心の中で反響してしまいます。悪い言葉は言いやすく強い邪気を持っています。できるだけ使わないこと打ち消すことが心の安定をもたらします。

 

さて、「ひとはパンのみに生きるにあらず・・・・」という言葉を知っていますか?パンばかり食べていたら栄養がかたよってしまうとか飽きてしまうから、他の食べ物を食べることが必要であるという意味ではありません。ヒトが生きていくためには食べ物だけでなく、言葉が必要であるということです。例えば、「明るい挨拶。ありがとう。それいいね。きみらしくていいよ。その服よく似合うよ。」とか、励ましの言葉では「頑張っているね。君なら大丈夫・君ならもっとできる。普通にやればできる。いっしょに 頑張ろう。」、叱咤の言葉としては「そんなんじゃ、きみらしくない。そんなんで、いいのか。」などいろいろあります。皆さんも、どんな言葉を思い描きましたか?

 

ひとは言葉によって生かされたり、うち引き裂かれたりします。生徒のみなさん「言葉の持つ意味や大切さを考えましょう」

 

今日は、天野先生やエジソンのような失敗の結果をどうとらえるか、ひとはパンのみに生きるにあらずという話をしました。

 

1年間のまとめの3学期、3年生にとっては3年間、中高一貫生にとっては6年間のまとめの時期です。各自の夢・希望・志に向かって日々を大切に過ごしてください。

いつものように、本校のHPに載せておきます。以上 3学期始業式の訓話とします。

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