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高校校長だより:9月号 2学期始業式 校長講話

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  2学期 始業式 校長講話 

1つ目

 来年度より、2024年の開学100周年に向けて誠心学園 浜松開誠館の未来戦略を進めていきます。2学期からその準備を進めていきます

 1)徳育の充実として、中学でのkコンパス、高校での7つの習慣Jに加えて、高2でクエストエデュケーション企業探究を行います。

 2)多様な学力の向上を目指して、ICT機器を用いた教育やアクティブラーニングを導入し、学びのスタイルを変えます。

 3)国際化の時代に対応して、グローバル教育「異文化理解、英語力向上」を行います。8月に永井中学校長と一緒にオーストラリアのブリスベンへ視察に行ってきました。来年の3月に16日間の生徒の英語力に応じた語学研修をオーストラリアで実施する運びとなりました。対象は中学1年から高校2年のみなさんです。この研修会の説明会を9月中に開催します。

 4)有酸素運動による学力向上を計ります。一部のクラスで2学期より検証します。

 これら4つのことを通じて、皆さんの自己肯定感を育み、各自の文武両道を向上させて生きたと考えています。

 そのための、中学1年生から高校2年生までのみなさんへお知らせします。基礎学力の養成なども含め、来年度から50分授業を実施します。始業は同じで、7時間目までとします。単位数は、中学校は今と同じ32単位、高校のSPは35単位、進学は32単位、総合はキャリアデザインと名称を改め、31単位となります。中学校は科目などの変更はありません。高校では単位数は少し減るこもありますが、年間の総授業時間は増えます。変更に伴って選択科目についての調査が始まります。選択は、選ぶということですが、反面は他の科目を選ばないということを忘れないでください。

今日は項目だけ伝えました。今後、保護者のみなさんにもお伝えし、説明会を開く予定です。 

2つ目

1)「心の筋トレ」、「感性の筋トレ」の話

 毎日心を磨いていないと、心の柔らかさは失われていきます。すると、忍耐強さがなくなり、人のことが許せなくなっていきます。秘訣は何事にも感謝することです。だから「心の筋トレ」は続けることが大切なのです。体を鍛えることと同じことです。2学期も忘れないで、鍛えてください。 

2)「学ぶということ」の意味を復習しましょう。

   ひとは 楽しく学ばなければ、本物でない

   真剣に学ばなければ、本物と出会えない

   深く学ばなければ、本物にならない

   絶えず学び続けなければ、身につかない

   学ぶということは生きること

   広く、深く、強くなるために学ぶ

       と数学者の弘中平祐氏の言葉です。自分の学ぶ姿勢を考えてみましょう

 

 最後に、ライト兄弟の飛行機に掛ける思いからの話をします。

 『みやざき中央新聞』2605号に作家のひすいこうたろうさんがライト兄弟の飛行機に掛ける思いについて、述べていました。 「人間の魂に火がついたら不可能は消滅するようにできている」この言葉は本当だと思います。 

 初めて空を飛んだライト兄弟の話をしましょう。もともと彼らは自転車屋さんでした。ただの町の自転車屋さんが飛行機を作ったのです。空を飛びたいと思ったきっかけは、お父さんがお土産に買ってきてくれたおもちゃでした。竹と紙でできた2枚のプロペラがついていて、巻いたゴムを離すとパタパタと舞い上がるおもちゃ。2人はこのおもちゃに魅了されて、魂に火がついたんです。

 そして1896年、ライト兄弟が20歳の時に、ドイツ人のリリエンタールが乗っていたグライダーが落ちて死亡し、新聞にこう書かれました。 「鳥になれると思った愚かな男」 この記事を見たライト兄弟は「違う! 愚かじゃない。リリエンタールは夢を叶えようとしていたんだ」体に震えが走ったそうです。「リリエンタールは不幸にも失敗したけれど、空を飛ぶ夢は必ず誰かの手に引き継がれるはずだ」と兄が言うと、弟はこう返しました。「誰の手に?」  2人は顔を見合わせました。「僕らがリリエンタールの跡継ぎになろう。2人で空に舞い上がるんだ」と彼らはそう心に誓ったのです。 以上、引用でした。 ライト兄弟が飛行機作りを成功させた秘訣が、ここにあったと思います。

「人間の魂に火がついたら不可能は消滅するようにできている」

 「世間の人たちが飛べないと言う」「あり得ないことだと決めつけている」そんな因襲に囚われない二人だったのかもしれません。 勉強もセールスの仕事も、「できる」・「売れる予測」をして出ていく人と「できない」「売れない予測」をする人とでは、その結果が違うように思います。

秋は、勉学にも運動にも大いに成長できる季節です。2学期 さらなる成長を期待しています。

以上、2学期始業式の講話とします。

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