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高校校長だより:6月号

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高校校長便り 6月号

かなり遅れましたが、おたよりを出します。

6月は、真澄祭という文化祭(来場者2900人)クラポロ(クラスポロシャツ)コンテストという各クラスの創意工夫のミニショーではじまり大いに盛り上がりました。同窓会の方々の力作も見事なものでした。いろいろな方の協力でできたたまものです。感謝です。また、日曜には、高校サッカー部の県大会決勝が重なりました。初優勝がかかり緊張したのか、残念ながら負けてしまいました。惜敗でした。次の東海大会は優勝でき、少しは雪辱を果たせたかなと思います。音楽部の定期演奏会も夜遅くまでの練習の成果が出て、素晴らしかったと聞いております。他の部活動もよく頑張っていると聞いています。今後さらに、各生徒が7つの習慣Jを活かし、志をもち文武両道で新たな挑戦をしてほしいと思います。

1週間に1回、先生方へ紹介しています読み物を二つ紹介します。この読み物は私の出身高校の教頭先生が同窓生にメールマガジンで毎週紹介していただいたものをA41枚に編集して紹介しているものです。

 

1 こころも「心の筋トレ」、「感性の筋トレ」が必要

 

2月16日発行の『みやざき中央新聞』2589号で、人とホスピタリティ研究所所長の高野登さんが以下のようなお話をされました。 人が働く理由として、究極的には仕事を通して幸せを求めているからだと思います。ある一部上場企業では、3年以内に新入社員の22%が辞めていくそうです。会社のブランドも、給与的にも決して悪くないはずですが、辞める人が後を絶たない。 その理由は簡単です。そこにいることが幸せではないからです。会社ができる社員に対しての最高のホスピタリティは「生きがい」と「働きがい」を感じさせてあげることです。そうすると、少しぐらい満足できない状況にあったとしても、  「この会社には君が必要だ」と言われたら、もうちょっと頑張ろうというスイッチが入ります。 この「もうちょっと」が「心の筋トレ」、「感性の筋トレ」に繋がります。この筋トレをすることで接客の時にお客様の気持ちがわかるようになったり、お客様に近づけるようになったりなります。 また、毎日心を磨いていないと、心の柔らかさは失われていきます。すると、忍耐強さがなくなり、人のことが許せなくなっていきます。だから「心の筋トレ」は続けることが大切なのです。 以上、引用でした。 ほんのちょっとした言葉で、生きがいを感じ、この人についていこうと思ったり、頑張ってみようと思えたりするものです。そして、少々苦労することがあっても、頑張っているうちに、いつの間にか心が鍛えられていくのですね。心の筋トレで、人を許せる人になりたいものです。

 

2 困難に出くわしたら、「面白くなってきたぜ!」嘘でもこう言ってみましょう。

前回、『みやざき中央新聞』2593号の「あのプリン、あります」のアイディアで、発注ミスを見事挽回した店員のお話を紹介しましたが、その後に、ひすいこうたろうさんが次のように語っていました。

10個のプリンを間違って100個注文してしまったのは、日本一プリンを売るチャンスだったわけです。問題が起きた時に、この問題を通して自分がどう成長するかを考えればいいんです。

僕には小学校5年生になる息子がいるんですが、昔はゲームをひたすらやっていました。でも、最近はやりません。なぜかと言うと、思い通りにできるようになったからです。思い通りに行くことの本質は「退屈」です。思い通りにいかないことが、面白さの条件なんです。思い通りにいかない中で、「どうやって乗り越えていくか」ということが面白さなんですね。

「思い通りにならない」と悩むことがあると思いますが、実は、それが面白いんです。ゴルフがなぜ面白いかというと、ボールを手に持って歩いて、穴の中に入れちゃいけないからです。サッカーは手を使ってはいけないから面白いんです。

あのアニメのルパン三世は、ピンチに陥ると、いつもこう言います。

  「面白くなってきたぜ、次元」

これからは、困ったときやピンチになった時、ワクワクしてください。

以上、引用でした。

確かに面白い映画やドラマには、必ずピンチや障害、困難があります。もし、トントン拍子に順調に進んで、ハッピーエンドが来たら何にも面白くありません。困難を乗り越えるからドラマなんです。人生も、自分を主人公にしたドラマです。見ている人を意識しながら、見ている人をワクワクさせたいものです。困難に出くわしたら、嘘でもこう言ってみましょう。

「面白くなってきたぜ!」

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