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第50回西部地区中学校野球大会 結果報告

【二回戦】豊田・豊田南0-2浜松開誠館

【開】山田-縣 【三塁打】小林 

【三回戦】菊川11-7浜松開誠館(8回タイブレーク)

【開】植田、小林、縣-縣、山田 【三塁打】久野 【二塁打】縣

【戦評】

 浜松大会を三連覇し、前年度優勝チームとして出場した今大会。選手たちはもちろん連覇を目指していた。しかし、結果は三回戦敗退。特に二年生たちにとっては開誠館野球部の“プライド”を受け継いで戦った最初の公式戦、期するものがあったに違いない・・・。悔しい敗戦となった。

 確かに、昨年のチームは結果を残した。大会勝率85.1%は驚異的である。もし選手たちが勝利だけを追い求め、昨年のチームに恥じない結果しか見ていないのだとしたら、開誠館野球部の“プライド”をはき違えていると思う。私が知る強い開誠館とは、練習に裏打ちされた精神力の強さとチームワークにある。最後の最後に踏ん張れる、頑張れる、声を掛け合う、助け合う、誰かがミスをしても誰かがカバーをする、そして諦めない・・・そのチーム力こそが、脈々と受け継がれている伝統であり、強さであり、先輩たちがもっていたプライドなのではないだろうか・・・。

 三回戦の菊川戦ではその一端を見ることができた。6-3の三点ビハインドで見せた最終回。二回以降わずか二安打に抑えられ、誰もが絶望を感じていたかも知れない・・・。しかし、先頭の久野(二年:萩丘小出身)の三塁打から始まった猛追は見ているものを興奮させる迫力があり、7番惟村(一年:浅間小出身)の痛烈なレフト前安打で追いついたときには“勝てる”と思った。まさにチーム一丸となって戦って起こした奇跡だった。

 残念ながら力及ばず、勝つことはできなかった。しかし、受け継がれている開誠館の“プライド”は見せることができたのではないだろうか。タイブレークで5点差をつけられても、なお諦めず1点を返しチーム一丸となって戦う姿勢に相手チームも脅威を感じたに違いない・・・。

 ここから鍛えられ実力をつけ、チーム力はもっともっと強化されていく・・・。一つ逞しくなった姿を来春のしんきんカップで必ず見せてくれると思う。

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