生徒の皆さんごきげんよう
このたび、坂口志文教授と北川進教授がノーベル賞を受賞されました。この栄誉は、私たち日本人にとって大きな誇りであり、お二人の偉大な功績は、これから未来を創る皆さんの道しるべとなるでしょう。
お二人の受賞会見でのお言葉は、皆さんの心に深く留めてほしいメッセージに満ちていました。
坂口教授の教え
「興味」という名の羅針盤
生理学、医学賞を受賞された坂口教授は、ご自身の研究人生を振り返り、若い世代に向けて「自分の興味を追求していく」ことの大切さを強調されました。
「真に自分のやりたいことを持続していると、そこから新しいことが見えてきて、自分の世界を作っていける。」ということを述べられました。
世の中には、学問、スポーツ、芸術… どのような分野にも、皆さんの興味をそそる面白いことが溢れています。
そして皆さんは、誰も手をつけていない領域について「なぜだろう?」という純粋な疑問を見つけ出す感性を持っています。
その「面白い」という心の声に耳を澄まし「一つ一つ」地道にそして楽天的に探究を続けてください。
興味を追求する姿勢こそが社会貢献につながり豊かな人生となるでしょう。
北川教授の教え
化学賞を受賞された北川教授は研究の過程には、様々な困難があることを認めながらも自分の研究に信念を持ち進んできた上での受賞であることを以下のように述べられました。
「色々な時があるけれど、それは目標を達成するための設定された環境だと考え、前向きに進んでほしい。」
教授が座右の銘として大切にされている言葉に「無用の用」という思想家の言葉があります。
一見役に立たないと思われることでも、実は重要な役割を持っているという意味です。
もし、今皆さんの前に「常識」や「困難」という壁が立ちはだかっていたとしても、それをできない「理由」として諦めるのではなく、教授の教えのように「目標を達成するために与えられた課題だ」と前向きに捉え、勇気と挑戦する心を持ち進んでほしいのです。
そして、北川教授は「幸運は準備された心にのみ宿る」というルイ・パスツールの言葉を引用されました。
「日々の学びや経験出会いを大切にし、チャンスが来た時につかめるよう準備された心を持つこと」
つまり、周囲に感謝をして決意したことに対しては継続していく力が大切であり、困難を乗り越える心を育てることが必要なのですね。
それが、皆さんの夢を実現させる鍵となります。
「興味」を羅針盤に「困難」を成長の機会と捉える前向きな姿勢で、お二人の偉大な先人からのメッセージを胸に刻み、皆さんの好奇心と情熱が、これからの未来を切り拓く力として花開くことを心から願っています。
自分の興味のあることを大切にして、ワクワクする学びを継続していきましょう。
校長 髙橋千広