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高校3年:「日々の清掃活動を通して」

日常の風景

浜松開誠館は市街地に位置していますが、学校の周囲にはたくさんの緑があります。校地の外周に植樹された数多くの木々だけでなく、街路樹の並木や浜松城公園の森など、思いの外、自然の緑が溢れています。緑の豊かさに引き寄せられてか、学校の周りでは四季折々、いろいろな種類の鳥を目にすることができます。メジロ、セキレイ、ホオジロ、ムクドリ、キジバト、ヒヨドリ、ツバメ……、多くの鳥が姿を見せてくれますが、なかでも数が多く目立つのは、スズメ、ドバト、そして、カラスでしょうか。ほっそりした嘴、すっきりした頭の形、やや小柄で濁った声で鳴く、ハシボソガラスが多いようです。
 清掃の時間には、生徒が学校周辺の掃除をしています。高3の分担のひとつに家康公ゆかりの「馬冷」の標識が立つ「松城緑地」がありますが、先月までそこのケヤキの木にカラスの巣がありました。生徒たちは、頭上から降ってくるカラスの糞を避けながら掃除をしていました。警戒心が強く頭の良いカラスが、人の出入りが多い学校の近く、公園の樹木のさほど高くない位置に巣をかけるのは珍しいことと思いますが、きっとカラスにとっても住環境が良く、居心地の良い優良物件だったのでしょう。
 野生生物と人間との共生がよく言われますが、緑豊かな開誠館が生徒たちにとって居心地の良い場所であって欲しいものです。
 高校3学年付き補佐 宮内 修

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