NEWSブログ

文部科学大臣杯 第10回全日本少年春季軟式野球大会 結果報告

野球

文部科学大臣杯 第10回全日本少年春季軟式野球大会 日時:平成31年3月22日(金)11:00開始 場所:島田球場

【一回戦】南アルプス市立若草中学校(山梨)8×-7浜松開誠館中学校 ●

【開】松下(歩)、森-鈴木(悠)【三塁打】本多(駿)【二塁打】本多(優)2

DSC_0335 DSC_0337 DSC_0339 DSC_0340

 

【戦評】

 前日、盛大に開会式が行われ、全国大会の実感が湧いていた。今まで経験した、どの大会の開会式よりも華やかで緊張感があった。「これが、全国か・・・」初出場の強みを精一杯生かし、思いっきり全国大会を楽しんでもらいたい。勝っても負けても楽しんでプレーする約Ⅰ時間半の経験は、きっと次に生かせると安易にそう考えていた。

 試合当日、島田球場は右から左へ強い風が吹いていた。

 試合は、開誠館の先攻で始まった。一死から二番本多(駿)(二年:飯田小出身)が四球で出塁。WPもあり三塁へ進塁した。一死三塁から三番本多(優)(二年:飯田小出身)が左中間を抜ける先制の二塁打を放った。四番鈴木(悠)(三年:新津小出身)は死球で一死一二塁となり、その後、またもやWPでそれぞれ進塁し一死二三塁。さらにチャンスが広がった。そして、五番松下(歩)(三年:入野小出身)がライト前に二点タイムリー安打を放ち3-0。開誠館にとっては理想的な攻撃を見せ、試合の入りとしては最高だった。

 先発した松下(歩)は、初回こそ二番打者にセーフティーバントをされ、内野安打を許したが、安打はこの一本のみ。任された責任回数をしっかりと投げ、エースの貫禄を見せた。

 初回に勢いに乗れた開誠館は、その後の攻撃も手を休めず、迫力ある打撃を見せ続けた。

 3回表の攻撃は、二番本多(駿)、三番本多(優)の連続長打で一点を追加し4-0。4回表には三つの四球を足がかりに二死満塁から、三番本多(優)がセンターに二点適時打を放ち6-0。さすがに相手のチームの若草もこの6点目が入った時には意気消沈した・・・。しかし、落とし穴は5回に待ち受けていた・・・。

DSC_0344 DSC_0346 DSC_0347

 5回裏若草の攻撃。7番の下位打線からの攻撃だったが、レフト前安打、レフトオーバー二塁打、センター前安打といきなり三連打を許し一点も献上した。一番打者には四球を与え、なお無死満塁とピンチは続いた。若草はヒットが連なり、さらに上位打線に回ってきたこともあり、息を吹き返していた。開誠館にしてみれば、楽勝ムードが一変し、異様な雰囲気に包まれ始めた。そして、二番打者を三振に仕留め、ようやく一死をとって落ち着くかと思ったが、三番、四番に連続タイムリー安打を放たれ、守備の乱れもあって、あっという間に一点差、6-5。二死になるも三塁に走者を残し、6番打者にレフトオーバーの三塁打を放たれ同点。6-6となった・・・。

 しかし、開誠館はその直後の6回表に、先頭の9番氏原(三年:浜松北小出身)が四球で出塁すると、1番神田(三年:浅間小出身)がセンター右にヒットでつなぎ、氏原の好走塁もあって無死一三塁とチャンスをつくった。二番本多(駿)の時にボークがあり、労せず勝ち越して7-6。その後、一死二三塁と攻め立てたが、あと一本が出ず、8点目、9点目を奪うことができなかった。勝ち越しに成功はしたが、このような展開の流れに歯止めを効かせるだけの効力は、やはりなかった・・。

 最終回の若草の攻撃は、各打者がボールに食らい付く勝利への執念を感じるものだった。2番、3番の長打を含む連続タイムリーで同点とされ、最後は一死満塁から7番打者にスクイズを決められ、逆転サヨナラ負け。ずっしりと悔しさだけが残る試合となってしまった・・・。

DSC_0349 DSC_0352 DSC_0356

 勝ち負けに言い訳は無用・・・そんなことをいう人もいるだろう。しかし、言い訳をしなければ次に進めない場合もある。そのみっともない言い訳こそが、次の試合に対する勝利への泥臭さを生むのではないか・・・。初の全国大会出場にもかかわらず、選手たちは持てるだけの力を発揮した。相手が一枚上だったのだから仕方がないと、この負けを潔く受け入れていいものなのだろうか・・・。

 次の日、早速、全国大会に出場していたチームと練習試合を行っていた。チームは次に進み始めていた・・・。4月にはじまるブロック大会で、この敗戦からのチームの大きな成長が見られることを期待する。

一覧へ戻る