部活動

平成30年度浜松地区中学校夏季総合体育大会野球競の部 二回戦結果報告

平成30年度浜松地区中学校夏季総合体育大会野球競の部

【二回戦】 中部4-6開誠館 〇  【開】山田、馬場-鈴木(悠) 【三塁打】馬場2、山田

 

【戦評】

 二年連続のシード権を勝ち取って臨んだ今夏初戦。相手は前日、舞阪中を6回コールドで勝ち上がって勢いになる中部中。苦しい戦いになることは想定されていたが、さらに“負けたら終わり”という重圧も夏の初戦には大きくかかってくる。開誠館にとっては、この初戦がどの試合よりも厳しい試合になると思った。力があるチームでも夏の初戦を勝つのはとても難しいと言われている。事実、高台や浜松北部などの実力校が初戦(二回戦)で敗退している。それだけ、三年生にとって二年半という積み重ねの時間は、いつも通りの動きをさせづらくしてしまうほど軽くないのだと思う。

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 1回表、開誠館の攻撃。一死から二番山田(三年:浜松北小出身)が四球で出塁し、三番馬場(三年:白脇小出身)がレフト前安打でつなぎ、一死一三塁。四番鈴木(悠)(二年:新津小出身)のサードゴロの間に三塁走者山田が生還し、早々に先制点を上げた。3回表にも二死から二番山田、三番馬場の連続安打で二点目を追加。2-0。本来ならば、二点先制、リードしている序盤は開誠館が試合の流れを掴んでいる状況なのだが、重苦しい空気を感じながら3回の裏、中部中の攻撃を迎える。

 3回裏、中部中の攻撃。先頭の九番打者から三人連続で四死球を与え無死満塁。三番打者にスクイズを決められ、一点を献上。続く四番打者はセンターに大飛球を放ったが、野中(三年:白脇小出身)が背走でギリギリ好捕し、三塁走者タッチアップで2-2の同点。

 5回表、開誠館の攻撃。一番仲野(三年:豊田東小出身)がレフト前安打で出塁し、二番山田の内野安打で無死一三塁。三番馬場がこの日二本目の三塁打をライト越えに放ち二点を勝ち越し。4-2。一死から五番神田(二年:浅間小出身)がサードゴロを放つも、三塁手がホームに悪送球で5-2。今度こそ“いい流れを”と思ったが、中部中の諦めない気持ちが、試合の流れを開誠館に掴ませなかった。

 5回裏、中部中の攻撃。先頭の一番打者がレフト前安打で出塁し、その後二本のヒットを集められ二点を奪われた。なおもピンチは続いたが、主戦の山田をリリーフした馬場が、七番打者を三振で仕留め何とか踏ん張った。5-4。

 7回表、開誠館の攻撃。先頭の二番山田がセンターオーバーの三塁打を放ち、無死三塁。一死から六番鈴木(諒)(二年:砂丘小出身)のサードゴロの間に三塁走者が生還。6-4。三度突き放した。いつもならこの一点で安心して最終回を迎えられるのだが今回はやはり違った。

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 7回裏、中部中の攻撃。先頭の二番打者をセカンドゴロに仕留め一死をとったが、続く三番打者がレフト前安打で出塁すると四番、五番に連続四球を出し一死満塁という大きな山場を迎えた。六番打者の結果次第でこの試合の勝敗がどちらに転ぶかが見えてくる。そう思った。注目の初球、馬場はストライクをスッととった。四球が続いた後の初球に打者の反応は確かになかったが、強攻してくることに疑うことはなかった。なぜならここから下位打線に入るからだ。二点差で満塁、六番打者ならこの打者の一振りに期待すると思う。あるいは四球が続いている投手なら押し出し四球も考えられる。一点差に詰め寄ってなお一死満塁が攻撃側の理想だろう。しかし、中部中はあの状況でスクイズを仕掛けてきた。もし仮に完全ノーマークでやられたとしたら、ミスの出る確率はグッと上がる。ましてやバウンドの弾み方やボールの転がる方向によっては慌ててしまう可能性も十分にあった。普通に処理したとしても一点差に詰め寄られ二死二三塁。一打サヨナラの場面という重圧が守備側にのしかかり、さらに一番嫌なのは試合の流れ、雰囲気がサヨナラの押せ押せになることで、下位打線の打者に力を与えてしまうことだ。あとあとそういうことを考えた時に、バッテリーがスクイズを外したという、ゾクッとするようなベンチワークがこの試合の勝因の一つだったのではないかと思うのである。

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 4回からリリーフしていた馬場は猛暑の中、打って、投げて、走ってと体力は限界だったと思う。何度となく膝に手をつくしぐさは私は初めて見る光景だったが、馬場にとっていかに過酷な状況であったかは、察するに十分すぎるほどだった。それでも馬場はマウンドに立ち続けた・・・。選手はもちろんのこと、あの場にいた開誠館の勝利を願っていた人たちみんな、『馬場、がんばれ。もう少しだ』と念じていたに違いない。私は、みんなのその思いに応えた馬場の気概に感服した。背番号の重みと責任を彼は背負ってプレーしているのだと改めて感じたのである。 

 次戦、7月7日(土)相手は与進中。厳しい戦いはまだまだ続くが『全力プレーあるのみ』だと思う。“自分たちのやってきたことを疑うな、信じろ” 彼らに、そうエールを送る・・・。