11月最後の練習は、フラワーアレンジメントでした。
可愛らしいクマさんと花々を目にして、教室に歓声があがりました。ちょうどこの日は期末テストの最終日、勉強疲れも吹っ飛んで制作に夢中になりました。
花材は「スプレーカーネーション、アスター、モカラ、カンガルーポー、ミスカンサス、レモンリーフ」です。ミスカンサスの使い方で雰囲気が変わりました。どのクマさんもとても楽しそうです。
(写真は正面からのものですが、上級生は後ろも工夫を凝らして、お花畑のようにしたり、前と後ろの表情を変えたりしています。)



枯れ葉が舞いはじめ、寒さが身に染みる季節となりました。
先日は、「デルフィニューム、薔薇、スイートピー、オンシジューム、霞草、ゴットセフィア」を手にして、「色彩」を意識して立体感のある作品を制作しました。花物だけで自由花を生けることに挑戦し、補色の関係や外に出る色・内に入る色などを考えながら生けていくことで、強弱や奥行きのある作品を制作することができました。
寒さを吹き飛ばしてくれるような、フレッシュな作品をご覧ください。



朝夕、肌寒さを感じる季節となりました。学園では金木犀のいい香りが流れています。
先日は、「フォックスフェイス、トルコキキョウ、デンファレ、かすみ草、ゴットセフィア、赤つる、利休草」を手にして、秋らしい作品を制作しました。フォックスフェイスは、その名のように「狐の顔」のようなおもしろい形をしています。ハロウィンを前に心も弾み、温かみのある作品を作り上げることができました。
フォックスフェイスや利休草、赤つるの使い方と生徒がそれぞれ選んでいる花器に注目してご覧ください。



9月14日(土)、「Ikenobo花の甲子園静岡県大会」が、静岡市民文化会館で行われました。本校からは高校2年生3名がチーム名 Buddies(仲間たち)で出場し、2年連続、堂々の3位入賞を果たしました。
大会テーマは「私たちの未来」。自分たちの未来について、考えたことや感じたことを作品とプレゼンテーションで表現しました。
← 左から 【1作品目】【2作品目】【3作品目】
【1作品目】子どもたちが安心して生きている「未来の地球」
コスモスを主材として「国を越えて地球市民のことを思いやる優しさ」を、ニュウサイランのまっすぐな線で「地球を守りたいという強い気持ち」を表現しました。
【2作品目】人のつながりの根本である「家族」
V字形の花器の2口を、暖かい色の実をいっぱいつけたツルウメモドキでつなげて「家族の絆」を表現しました。くねったり、小さな枝がいろいろな方向を向いたりしているツルウメは「近いが ゆえの衝突や反発」も表しています。
【3作品目】「未来の不確実さと希望の光」
ふわーっとしているアブライトで「未来への漠然とした不安や不確実さ」を表現しました。その中にも「希望の光を込めたい」と思い、ヒマワリを使いました。


昨年と同じメンバーでの大会練習でしたが、構成の仕方、空間の生かし方、下段の処理、ダイナミックさや立体感の出し方など、実際に作品に反映させていくまでには、大変時間がかかりました。お花の表情は毎回異なるため、それに合わせて生けていかなければならない難しさがあります。その難しさに悩みながら、試行錯誤を何度も重ねながら、常に「美しさ」を追求し続けました。彼女たちは、この練習を通じて、昨年よりもさらに大きく成長し、Buddiesのつぼみ(bud)をふくらめることができたと思います。当日のプレゼンテーションでは、本校が推進している「SDGs 持続可能な開発目標」とも関連づけながら、未来について各々が考えたことを堂々と発表しました。最後は「私たちはお花の力を感じながら、様々なことを乗り越えて未来を切り開いていきたいと思います。」と未来への決意を力強く述べ、3分間を終えました。
華道講師の細野先生、木村先生には、常に温かく明るい雰囲気を作りながら「美を追求する奥深さ」の域まで生徒を導いてくださったこと、花材等で多大なご支援を賜りましたことに心より感謝申し上げます。また、ずっと応援し見守ってくださった保護者の皆様、アドバイスや励ましの言葉をくださった先生方、本当にありがとうございました。
8月25日(日)、「第1回浜松市中学生花のコンテスト」がはままつフラワーパークにて開催されました。
はじめに、はままつフラワーパークの塚本こなみ理事長より、「植物のいのちはどこにあるか」をテーマとしたお話がありました。樹木医でもある塚本様のお話は、驚くことが多く、新鮮で、大変いい勉強になりました。
このコンテストは、フラワーパークの植物をとって花材として使ってもよいというユニークな企画で、参加者はまず花材を探しに園内を回りました。実際にはえている樹木から、枝ぶりを見ながら気に入った枝を切り取るという初めての経験をして、心が弾んだようです。また、用意していただいた花材も種類が豊富で、お花を選ぶことを楽しみながらいけることができました。
参加者50名の中で、本校中学華道部の稲垣千嘉さん(中2)が優秀賞を受賞しました。(最優秀賞1名、優秀賞2名) 作品のテーマは「夏の涼しさ」で、テーマがとてもよく表現されているとの講評をいただきました。
当日は、本校高校華道部も一緒に、デモンストレーション作品をいけさせていただきました。中学生が創造性のあふれる作品作りに取り組んでいる姿は、高校生にとっても、いい刺激になったようです。
塚本様、細野様をはじめとする花のコンテスト実行委員会の皆様には、大変お世話になりました。すばらしいコンテストに参加させていただき、心よりお礼申し上げます。




6月7・8日に行われた真澄祭の「部展の部」で第1位を獲得、九連覇を達成することができました。
今年度、華道部は”Flying Dumbo with Love”をテーマとし、ダンボが花に囲まれながら浜松の空を飛ぶ世界を創作しました。
高校2年生が5月はじめから試行錯誤を重ねながら6日にようやく仕上げた大きなダンボ。なんと、翌7日(校内発表日)の朝に倒れていました。呆然とする暇もなく、アイディアを総結集させて修復と固定の強度増に取り組み、部展鑑賞時間の途中、ついにダンボが立ち上がりました。ハラハラしながら一般公開の日を迎えましたが、ダンボも頑張ってくれて、多くのお客様がダンボと一緒に空を飛んで(?)くださり、笑顔があふれる会場となりました。


また、恒例のフラワーアレンジ教室では、生徒達はいろいろな年齢層の方を前にはじめは大変緊張していましたが、次第に会話もはずみ、お花を介して和やかな雰囲気が流れていました。

自由花やフラワーアレンジの個人作品も褒めていただき、華道部員にとって達成感と喜びにあふれる一日となりました。

高2 「初夏に響く」 高2 「Summer Time」

高2 「希望」 高2 「Sweet Sixteen 」
真澄祭終了のアナウンスが流れたとき、生徒達は「よく頑張ったね、お疲れ様」とダンボに話しかけていました。幾つになっても鮮やかな思い出として、記憶に残る文化祭になったようです。
華道部の展示をご鑑賞くださった皆様、準備の日々を見守り応援してくださった保護者の皆様、ありがとうございました。また、華道講師の細野由紀子先生には、温かく情熱のあふれるご指導と全面的なご支援をいただき、心よりお礼申し上げます。
中間試験を終え、本年度の本格的な練習がスタートしています。
先日は、「ギガンジューム、サンダーソニア、向日葵、霞草、玉シダ」を手にして、各々のイメージを膨らませながら工夫を凝らし、さわやかで明るい作品を制作しました。
現在、華道部は6月7日(金)、8日(土)の真澄祭に向けて、少しずつ全体作品の制作を進めています。ご参観くださる皆様に楽しんでもらえるようにと、部員一同一丸となって取り組んでいます。また、今年もフラワーアレンジメント体験を計画しています。8日(土)の一般公開日には、ぜひ華道部の展示教室(5階)にいらしてください。
↓ <練習風景>

↓ <生徒の作品> 玉シダの様々な使い方をご覧ください。


浜名湖ガーデンパーク「浜名湖花フェスタ2019」の期間イベント「しずおか花物語」テーマ展示制作の高校生協同参加に、本校華道部が依頼を受け、5月16日夕方から高校2年生3名が行ってきました。
会場では、フラワーアーティストの村松文彦様が制作される過程を間近で見ることができ、大変勉強になりました。村松様は静岡県のご出身で30代のときインターフローラ・ワールドカップ で優勝、以来国内外で30年以上活躍されていらっしゃいます。制作しながら、英語、フランス語、中国語などいろいろな国のちょっとしたあいさつの言葉も交えて気さくに声をかけてくださり、生徒たちは緊張することなく、世界一流のプロの方と接する貴重な時間を過ごさせていただきました。村松様は「作品を制作していると疲れを忘れる。花は自分を元気にさせてくれる。花には力がある。」とおっしゃっていました。私たちも日頃同じことを感じていたので、世代を超えた共感に嬉しくなりました。
作品は「響き」を表現されたとのこと。ベースの花々に、ガーベラ、グロリオサ、利久草が加わり、中央から左右に広がって美しく響き合う音が聞こえてくるような感覚を覚えました。見る方向で全く雰囲気が異なるのもおもしろく、制作空間に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。
村松文彦様には、素晴らしい体験をさせていただき、感謝感激の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。また、静岡県農芸振興課花き振興班と浜名湖ガーデンパークの皆様には大変お世話になり、心よりお礼申し上げます。
この作品の展示期間は5/17~19です。興味のある方はぜひ会場に足をお運びください。




今年度最後の練習は、京都から木村先生が来てくださいました。やさしいピンクの桜、あたたかさを感じる黄色のレンギョウの2種類の木物を使って、それぞれ自由な感覚でいけました。
「お花と話しながらいけようっと・・・」などという言葉が聞かれ、細野先生、木村先生の日頃の教えを素直に吸収している様子をほほえましく思いました。お花を楽しみ、お花を学び、自分のお花をいけることを追求してきたこの一年。どの生徒にも大きな成長の足跡が見られました。
花材・・・桜、レンギョウ、シンピジューム、カーネーション、フリージア、ヒペリカム、クロトン


2月23日(土)プラサ ヴェルデ(沼津市)にて、静岡県主催"花の都しずおか"フラワーデザインコンテスト2019が開催され、本校華道部から高1の3名が出場しました。3回目となる今回は、専門学校生と高校生が一緒に審査されることとなりました。また、指定花器が「大小のプレート2枚、ポット1枚」の3個となり、花材も主催者からの「配布花材」に、出場者の選択による「持ち込み花材」が加わり、制作の自由度が増し個性的なデザインの作品が並びました。
出場者28名中、本校の3名は全員銅賞(金賞1名、銀賞1名、銅賞6名)を受賞することができました。練習では2日前まで制限時間内に完成できない状況でしたが、「このデザインを完成させる」という強い意志をもって練習をやり続けました。当日は大勢の観客の中でも集中して制作に取り組み、満足のいく作品を時間内できちんと仕上げ、やりきった達成感で笑顔にあふれていました。
華道講師 細野由紀子先生には、練習花材を支援していただき、情熱あふれるご指導のもと、華道の技術だけでなく「徹底してやりきる」ことの大切さを教えていただきました。
細野先生はじめ、お世話になった皆様、制作に集中できるよう様々なご配慮とすばらしい花材の提供をしてくださった主催者の皆様、学年末試験直前のコンテスト出場を見守り応援しくださったご家族の皆様、ありがとうございました。

シルクロード ~ローマから長安そして奈良へ~

Victory ~春の輝き~

東京2020
