部活動

中学野球

平成29年度一年生大会 結果報告 

平成29年度一年生大会

【第一試合】 浜松東部0―7×浜松開誠館 〇 (五回コールド) 【開】松下(歩)―鈴木(悠) 【二塁打】鈴木(悠)

 浜松開誠館出場メンバー

 1番 投 手 松下(歩)(入野小出身) 2打数0安打 1四球 得点1

 2番 三塁手 太田(浅間小出身) 2打数0安打 1四球 

 3番 遊撃手 神田(浅間小出身) 3打数1安打 得点1

 4番 中堅手 鈴木(諒)(砂丘小出身) 3打数2安打 打点2 得点2

 5番 捕 手 鈴木(悠)(新津小出身) 3打数1安打 打点2 得点1

 6番 一塁手 古山(芳川小出身) 3打数1安打 打点2 得点1

 7番 二塁手 氏原(浜松北小出身) 1打数0安打 1四球

 8番 右翼手 牧(砂丘小出身) 2打数1安打 得点1

 9番 左翼手 松山(相生小出身) 2打数0安打

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【第二試合】 引佐南部1―5浜松開誠館 〇  【開】氏原―鈴木(悠)  【三塁打】神田 【二塁打】神田、鈴木(諒)

 浜松開誠館出場メンバー

 1番 二塁手 松下(歩)(入野小出身) 3打数1安打 1四球 得点1

 2番 三塁手 太田(浅間小出身) 3打数2安打 1四球 得点1 

 3番 遊撃手 神田(浅間小出身) 3打数2安打 打点2 得点1 犠打1

 4番 中堅手 鈴木(諒)(砂丘小出身) 2打数2安打 2四球 打点1 得点2

 5番 捕 手 鈴木(悠)(新津小出身) 3打数2安打 打点1 

 6番 一塁手 古山(芳川小出身) 3打数1安打 打点1 犠打1

 7番 投 手 氏原(浜松北小出身) 2打数0安打 2四球

 8番 右翼手 牧(砂丘小出身) 3打数0安打 犠打1 

 9番 左翼手 松山(相生小出身) 4打数1安打

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 以上の結果、ブロック優勝を果たし、来年度の新人戦シード権を獲得した。投手から野手へ、野手から投手への声掛けが頻繁にみられ、よくまとまって戦えていた。楽しそうに試合をしている一年生の姿がとても印象的だった。野球は面白くて、楽しいスポーツだということを毎年、この一年生大会が思い出させてくれる・・・。

 

 

平成29年度浜松地区中学校秋季野球大会兼静岡県選抜野球大会浜松地区予選 準々決勝結果報告

平成29年度浜松地区中学校秋季野球大会兼静岡県選抜野球大会浜松地区予選

【準々決勝】 浜松北部3―0浜松開誠館 ●  【開】山田―鈴木(諒) 【三塁打】馬場 【二塁打】神田

 

【戦評】

 勝てば来春3月に行われるSBS静岡県大会の出場が決まる。昨年はこの準々決勝で惜しくも敗退し今年こその思いがあった。

 序盤から浜松北部は失策や四球に乗じて好機をつかみ、4回まで毎回スコアリングポジションに走者を進め、あと一本が出ない状況が続いた。一方開誠館は、3回まで完璧に抑えられていた。4回に二死から三番馬場(二年:白脇小出身)がセンターオーバーの三塁打をチーム初安打として放つも後続が断たれ0―0の均衡が続いていた。一見、浜松北部に序盤から押されているようにも見える展開だが、四球と失策の差によるものだった。4回終了時点で浜松北部は無安打、開誠館は一安打。一点を争う投手戦になっていた。

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 5回表、浜松北部の攻撃。一死から八番打者がサードのグラブをはじく安打で出塁。九番打者は四球で一死一二塁。得点圏に走者を進められたのは五イニング連続となった。さらに下位打線で走者をためられ、上位打線を迎えるという大量点をとられる必勝パターンになってしまう。そう考えると一点を争う展開で九番打者への四球はとても痛かった・・・。先発した山田(二年:浜松北小出身)は一番打者を捕手フライに抑え二死までこぎつけたが、二番打者には四球を与え、二死満塁となって三番打者を迎えた。

 注目した三番打者の初球。なぜなら四球後なので打ち気できているのか、逆に四球の後で満塁なのでじっくり見に来ているのか、打者の心境を探れるからだ。ファーストストライクを三番打者がスッと見送った。じっくり見に来ている・・・。そう思った。悪く考えれば消極的ともいえる。このような場合は、ストライク先行で追い込むに限る。消極的な打者はツーストライクに追い込まれるとストライクゾーンを広く取って積極性が増し、ボール球にも手を出してくる。積極性の増している打者にストライクはいらない。そして、山田は簡単にツーストライクをとった。初球、変化球で打者の様子を探り、ボールを見に来ていると見るや二球目をストレートでツーストライクをとったあたり、今までの経験を活かした素晴らしい投球だった。この勝負、開誠館バッテリーが一枚上・・・と思った時、山田は三球目の変化球をストライクゾーンに投げてしまった。おそらくストライクゾーンからボールになる低めのボールを狙ったと思われるが、失投になってしまった・・・。三番打者は強振し、フラフラっと上がった打球はライト線へ・・・。ライトの松下(習)(二年:白脇小出身)は必死に飛びつくもあと数センチ届かなかった。ボールが点々と転がる間に一塁走者もホームインし、一挙三点を奪われてしまう。

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 結局、この五回表の三点が勝負を決した。六回、七回と三者凡退に抑え、後半ようやくいいリズムを作った。攻撃も四回から七回まで連続して走者を出し、前半と後半では試合の流れは逆転していただけに悔やまれる失投となった。

 公式戦の勝敗は選手を、チームを大きく成長させてくれる。勝った喜びが自信に、負けた悔しさが成長の糧になるからだ。このチームはまだまだ経験も浅く若い。「練習をやればやるだけ強くなるチーム」となって、来夏に成長した姿を見せて欲しい。

 

平成29年度浜松地区中学校秋季野球大会兼静岡県選抜野球大会浜松地区予選二、三回戦結果報告

   平成29年度浜松地区中学校秋季野球大会兼静岡県選抜野球大会浜松地区予選

【二回戦】 麁玉0-5開誠館 〇  【開】山田-鈴木(悠) 

                  【二塁打】馬場、松下(習)、鈴木(諒)

【三回戦】 浜名2-7開誠館 〇  【開】山田-鈴木(悠) 

                  【本塁打】馬場 【二塁打】馬場2、山田、鈴木(諒)、野中

 

【戦評:対浜名戦】

 勝てば二年連続ベスト8入りが決まる。麁玉戦では主戦山田(二年:浜松北小出身)が無四球完封し、前回の敗戦から成長した姿を見せてくれた。前日からの連投となった今回、やはり山田の出来が心配だった。

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 1回表、浜名中の攻撃。先頭打者にいきなり死球を与え、無死一塁。二番が送り一死二塁。三番打者がセンター前ヒットで一死一三塁となる。四番打者にも死球を与え、一死満塁となったが、五番打者をライトフライに打ち取り、二死までこぎつけた。しかし、六番打者に押し出し四球で一点を、七番打者の時にボークをとられ、二点を献上した。ボール自体も麁玉戦のようなキレや力強さもなく、一人相撲で二点を献上してしまったという精神状態も考えると出来は最悪だった。前日とはまるで別人の山田を目の当たりにし、連投の難しさを感じていた時、選手たちはこのいきなりの勝負所にタイムをかけマウンドに集まっていた。前回の敗戦との違いは、山田を孤立させなかったことにある。ベンチにいる選手たちも一生懸命声をかけていた。このイニング、二点に抑えられたという“奇跡”はチームワークが作り出したものに他ならない。そう思った。

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 1回裏、開誠館の攻撃。二死から三番馬場(二年:白脇小出身)が左中間を抜く二塁打を放つ。四番安川(二年:白脇小出身)は四球でつなぎ、五番山田がライトオーバーの二塁打を放ち二死から一点を返した。一塁走者の安川はホームでタッチアウトになったが、ベンチから出た言葉は前向きな言葉だった。そして、すぐに一点差に詰め寄れたのはこの後の試合展開に大きな意味を持つことになる。

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 3回表、浜名中の攻撃。先頭の二番打者がレフトの頭を超える打球を放ち、三塁を狙った。しかし、センターの野中(二年:白脇小出身)が回りこみ、バックアップ。ショートを中継し三塁タッチアウトをとった。レフトに上がった打球を全力で追いかけカバーに走っていたからこそのプレーだった。こういう所に普段の練習の取り組む姿勢を見てとることができる。

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 野中は中学に入学してから野球を始めた。小学校の時に経験者が集まる開誠館中学野球部にあってレギュラーの座を勝ち取るのはそんなに容易なことではない。野中が今まで真摯な練習態度でコツコツ積み重ねてきたものが、この大事なワンプレーにすべて詰まっているように思えて仕方なかった。続く三番打者も左中間を抜く二塁打を放ったことを考えると野中の全力プレーの価値が一段と高く思える。

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 3回裏、開誠館の攻撃。一死から一番仲野(二年:豊田東小出身)がサードにラッキーなヒットで出塁する。二番松下(習)(二年:白脇小出身)が送り二死二塁。三番馬場はベンチの期待に応え、センターの頭を超える同点二塁打。またもや二死からの得点だった。四番安川、五番山田が連続四球で繋ぎ、さらにチャンスを広げる。そして、二死満塁から六番鈴木(諒)(一年:砂丘小出身)は左中間を抜く二塁打を放ち、これが逆転のタイムリー二点二塁打となった。4-2。

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 5回裏には三番馬場が浜北北部中のライトフェンスを優に超える特大ソロホームランを放ち、6回裏にも二番松下(習)がセンター右にダメ押しの七点目となるタイムリーヒットを放ち、7-2と快勝した。

 先発した山田は最後まで良くなることはなかったが、粘り強い投球で完投した。私なら初回の二点を取られた時点で投手を交代していた。初回以外にも投手を交代させたほうがいいのではないかと思えるような場面は何度もあったが、続投させた監督の親心を感じたのは私だけではなかったようである・・・。

 麁玉戦、浜名戦の二試合を通じてチーム力は格段に上がった。投手を生かすも殺すも野手次第だが、野手を生かすも殺すも投手次第なのだ。三年生が残していった財産、それはチームワークだったはずである。それを思い出したかのような二試合だったと思う。

 次戦、県大会出場をかけたタフな戦いになる。昨年を超えて見せろ!!!!そうエールを送らせてもらう…。

平成29年度西部地区中学校野球大会結果報告

平成29年度西部地区中学校野球大会

【二回戦】 袋井南4×―3浜松開誠館 ●  【開】山田―鈴木(悠)

 

【戦評】

 雨で順延が続き、気持ちやコンディショニングなどを作っていく上では少し難しい状況となったが、この延びた期間を上手に活かせているのかどうかがとても興味があった。

 1回表、開誠館の攻撃。1番仲野(二年:豊田東小出身)がセンター前にクリーンヒットを放ち無死一塁。盗塁、牽制悪送球もあり、いきなり無死三塁と絶好のチャンスをつかむ。一死後、3番馬場(二年:白脇小出身)がレフト前にしっかりと適時打を放ち、初回、理想的な攻撃で先制した。仲野と馬場は三年生がいた頃から試合に出場していたが、その経験を生かした形で集中力を発揮しチームにいい流れを引き込んだ。2回表の攻撃も先頭の7番神田(一年:浅間小出身)がセカンド失策で出塁すると、すかさず盗塁を決め無死二塁。8番鈴木(悠)(一年:新津小出身)がしっかりと送りバンドを決め一死三塁。9番野中(二年:白脇小出身)はきっちりとレフトに犠牲フライを打ち、無安打で二点目を奪った。相手に与えたダメージを考えると、この二点目は試合の流れを掴んだ二点目となった。

 その流れが一変したのは5回裏の袋井南の攻撃だった。先発した山田(二年:舞阪小出身)は4回まで被安打1、与四球4、奪三振3と相手打線を抑えていた。余計な四球が4つもあり安定した投球とは言えなかったものの、際どいコースはことごとくボールと判定されたこともあるので、まぁまぁの投球内容だったと思う。しかし、この回は先頭の9番打者に死球、次の1番打者にも四球と連続四死球で無死一二塁のピンチを迎える。2番打者の時に牽制で二塁走者を刺し、嫌な雰囲気を断ち切ったかのように思えたが、この2番打者にも四球を与え、一死一二塁と再びピンチを自ら招いてしまう。次の3番打者に力のないボールをセンター前に運ばれ、そのボールが高く弾んでセンターの頭上を越え、二塁走者が生還。2-1。なお一死二三塁と大ピンチとなった。踏ん張り所でもあったが、続く4番打者にセンター右へ二点タイムリーヒットを打たれ、あっという間に3-2と逆転される。

 開誠館も粘りを見せる。6回表の攻撃。先頭の2番松下(二年:白脇小出身)がセンター前ヒットを放ち、無死一塁。相手に逆転されたり、同点に追いつかれるなど意気消沈しそうな時の先頭打者の出塁はチームに勇気を与える。その後、二死一二塁となるが、6番鈴木(諒)(一年:砂丘小出身)が右中間に同点となるタイムリーヒットを放ち、3-3。土壇場での同点で開誠館が勢いを取り戻すはずだった・・・。

 7回裏、袋井南の攻撃。先頭の1番打者がサード前にセーフティーをし判定セーフで無死一塁。送りバンド等があって二死二塁で4番打者を迎えた。一打サヨナラの場面。これまでの打席で見せた勝負強さやミート率の高さを考えると開誠館がとった敬遠策は当然のことだが、注意しなければいけないことがいくつかある。この時は一つは投手の集中力。そして次打者の初球の入り方だ。5番打者は目の前で4番が敬遠され、かなり打ち気にはやっていたと思う。初球、何気なくストライクを取りに行けば痛打される確率はかなり高い。5番打者はそれまでの打席、三振、四球、捕手フライと凡打しており、タイミングもあっているとは言えなかった。しかし、気持ち一つで放った渾身の一撃は右中間を抜けるサヨナラの一打となった。つくづく野球はメンタルスポーツだと改めて確認する結果となった。

 メンタルと言えば、投手山田はどのような気持ちでこの初球を投じたのだろうか・・・。他の選手たちは、山田にどのような気持ちで5番打者の初球を投じさせようとしたのだろうか・・・。野球は団体競技である。一人ひとりが弱くても、みんなで力を合わせれば強くなれるスポーツだと私は信じている。この試合に限っては、個人競技の野球にしか見えなかった・・・。試合中、ミスもある、イライラすることもある、集中力が切れそうな時もある。しかし、ミスをカバーしてくれる仲間がいる。イライラを落ち着かせてくれる仲間がいる。集中力が切れないよう声をかけてくれる仲間がいる。そうやってみんなで力を合わせカバーしあって野球の特性が生きるのではないかと思う。今日のような野球は見てて、とてもつまらない・・・。

 悔しい負けを経験したことで、自分たちの弱さを知ったと思う。もっともっとチーム力を上げていこう。そして次のSBS大会では少しでもチームとして変わった姿を見せてもらいたいものである。

平成29年度 浜松地区中学校新人総合体育大会野球競技の部 結果報告

平成29年度 浜松地区中学校新人総合体育大会野球競技の部 結果

【二回戦】  庄  内 0-10 開誠館 〇(五回コールド) 【開】山田-鈴木(悠)

【三回戦】  開  成 4-6  開誠館 〇         【開】山田-鈴木(悠) 【二塁打】松下(習)、神田

【準々決勝】 浜北北部 2-1  開誠館 ●          【開】馬場―鈴木(悠)

 

【戦評:対開成中戦】

 この試合勝てば二年連続西部大会出場が決まる。相手は強敵、開成中だった。

 開誠館は序盤、開成中の右投手にほぼ完全に抑え込まれ、三回で6三振、四球の走者を一人出しただけだった。しかし、四回表、二番松下(歩)(一年:入野小出身)が四球で出塁すると、三番馬場(二年:白脇小出身)がライトフェンス直撃打を放ち、無死一三塁の好機を作り一気に試合が動き出した。四番安川(二年:白脇小出身)はスクイズを投手前に転がし、相手投手のフィルダースチョイスを誘いオールセーフで先制点をあげた。なお無死一二塁。五番山田(二年:浜松北小出身)もサード前にしっかりと送りバンドをするが、サードが一塁悪送球で労せず二点目を奪った。

 五回表にも先頭の九番松下(習)(二年:白脇小出身)がライトオーバーの二塁打を放ち、無死二塁。一番仲野(二年:豊田東小出身)が送りバンドをするも相手投手の一塁悪送球で無死一三塁。二番松下(歩)はスクイズで三点目。その後、開成の投手が制球を乱し、三つの四球で押し出し四点目。4-0とセーフティリードをとったかに思えた。しかし、ここから開成は底力を見せ始める。

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 五回裏、開成の攻撃。開成はヒットと四球で走者を二人出し、二番打者がレフトオーバーの二塁打を放って二点差に詰め寄られる。六回裏にも先頭の四番打者にレフト前ヒットを打たれ、無死一塁。そこからミスが二つ出て無死満塁の大ピンチとなった。七番打者には痛烈な当たりをセンターに打たれ、それが犠牲フライとなって4-3。一死一二塁。次の八番打者はサードゴロを放ち、それが大きくバウンドし、かなり難しい打球となったが、サードの安川は躊躇なく前に出てさばき二死二三塁。その好守備に応えるかのように開誠館の主戦、山田は九番打者を投手ゴロに打ち取って、無死満塁のピンチを最小失点の一点で凌いだ。しかし、試合の流れはグッと開成によっている状況で、しかも最終回の開成の攻撃は一番打者からの攻撃。好打者の三番打者まで必ず回ってくる。このまま逃げ切れるとはとても思えない状況だった。最終回の開誠館の攻撃次第で勝敗が決まってくる・・・。そう思った。

 七回表、開誠館の攻撃。先頭の三番馬場がセンター前にヒットを放ち、無死一塁。四番安川はしっかりと送り一死二塁。五番山田、六番鈴木(悠)(一年:新津小出身)が四球を選び、一死満塁と絶好の機会を得た。このような場合、次に立つ打者は迷いがあるとあまりいい結果を生まない。投手が制球を乱している状況なので、はじめからウェイティングで行くのか、真ん中付近のボールに絞り込み積極的に打ちに行くのか・・・。七番神田(一年:浅間小出身)は内側に入ってきた甘いボールを積極的に打ちに行った。打球はライトの頭上を超え二点を追加し、6-3と三点差にし、最終回の開成の攻撃を迎えることができた。

 最終回、開成の攻撃。開誠館の主戦、山田は先頭の一番打者を三振にとって一死。二番打者にライト前、三番打者に左中間を破る二塁打を打たれるも、後続をショートゴロ二つに抑え、見事に完投勝利した。二年連続、西部大会出場を決めた瞬間だった。

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 山田は途中、リリースが弱くなり、ボールのキレがなくなって痛打を浴びたりもしたが、持ち直すことができた。開誠館の前チームの主戦を務めた牧(三年:砂丘小出身)は、ピンチの時ほど気迫の投球を見せ幾度となくチームを勝利に導いてきた。その姿を山田もしっかりと目に焼き付けていたに違いない。この試合の途中、山田は一度だけ捕手のサインに大きく首を振ってプレートを外した。サインに対して首を振ったのか、自分の弱気になっている気持に対して首を振ったのかはわからないが、スイッチの入れ直しはこの時だったのかもしれない。山田という投手の底はまだまだ見えない。もっともっと大きく成長できるはずだ。それはすなわちチームの成長につながってくる。西部大会でも成長につなげられる試合を続けてもらいたい。そう願うのである。

 

平成29年度中学校夏季総合体育大会野球競技の部 静岡県大会結果報告

平成29年度中学校夏季総合体育大会野球競技の部 静岡県大会

【1回戦】

長田南4―1開誠館 ● 【開】牧―増田 【三塁打】増谷

 

【戦評】

 夏季大会における県大会は初出場ということもあり、選手たちの動きは幾分硬い感じはしたが、序盤から続いた再三のピンチを何とか切り抜け、0-0のまま、6回の表、長田南の攻撃を迎えた。ここで開誠館は今まで見たこともないようなミスを連発し、4点を献上する。

 最終回、一死一二塁から8番馬場(二年:白脇小出身)が右中間にタイムリー安打を放ち、夏季県大会におけるチーム初得点をあげた。その後、四球もあり、なお、二死二三塁と攻め立てたが、あと一本が出ず、そのまま4-1と敗戦した。しかし、このチームの真骨頂である「最後まであきらめない」粘りを見せることができた所に大きな価値を感じた。先日行われたクラブ大会において、新チームとして臨んだ試合においても粘りの姿勢は受け継がれ、敗戦はしたものの価値のある内容だった・・・。

 今年の三年生は開誠館中学野球部の新たな歴史を刻み続け大きな結果も残してくれた。しかし、入学当初から個々の能力は決して高かったわけではなく、鍛えられてその能力を開花させた選手が多い。そして、何といってもチーム力を高められたところに強さの秘訣があり、大きな結果につなげられたのではないか、と感じている。

 県大会初勝利は次の世代に持ち越されたが、そう遠くない日に必ずやってくる・・・。そう信じられるくらい大きなものを三年生は残していった。「明日は味方」次のステージでもこの貴重な経験を生かしてほしい。

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平成29年度浜松地区中学校夏季総合体育大会野球競の部 結果報告

   平成29年度浜松地区中学校夏季総合体育大会野球競の部

【二  回  戦】浜名0―4開誠館 〇 【開】牧―増田  

【三  回  戦】細江1―3開誠館 〇 【開】牧―増田  【三塁打】増谷

【準々決勝】入野1―3開誠館 〇 【開】牧―増田  【三塁打】増谷、馬場

【準  決  勝】浜北北部7―2開誠館 ●  【開】牧、渥美―増田  【二塁打】佐藤、増田、馬場

 

【戦評:準々決勝 入野戦】

 第三シードとして出場する今大会。創部初の優勝を目指し三年生最後の戦いが始まった。安定感抜群の主戦牧(三年:砂丘小出身)を中心に鍛えに鍛え抜かれた守備力で二回戦、三回戦を危なげなく勝利し、順当にベスト8入りを果たした。準々決勝の相手は入野。過去の対戦成績を振り返ってみても、力が互角同士のチーム。勝負所で「一瞬を掴む」かどうかが勝敗の分かれ目となった。

 6回裏、開誠館の攻撃。0―0の同点。一死から4番半田(三年:広沢小出身)が三遊間にヒットを放ち出塁。続く5番佐藤(三年:芳川小出身)もレフト前に安打を放ち一死一二塁。6番増田(三年:浜松北小出身)は四球を選び満塁となった。そして二死から8番馬場(二年:白脇小出身)がセンターオーバーの三塁打を放ち走者一掃、三点を先制した。

 最終回、入野の攻撃。先頭の4番打者に四球、5番打者はボテボテのセカンドゴロが内野安打で無死一二塁のピンチを迎えた。三点差があり、下位打線に向かうとはいえ、8番、9番は振れており、つながれて上位打線に回ればかなりまずい展開になる。最後の最後に大きな山場を迎えたのだ。しかし、次の6番打者をサードゴロ。三塁手半田が落ち着いて捕球、二塁へ正確に送球し5―4―3のダブルプレーが成立。勝利への一瞬を掴んだ瞬間だった。

 開誠館はこの試合に勝利したことで7月26日から行われる県大会に出場が決定。創部初となる夏季大会県大会出場は、今年還暦を迎え、長年、監督とともにチームを支えてきた野中秀夫先生へ選手からの大きな大きなプレゼントとなった・・・。

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【戦評:準決勝 浜北北部戦】

 第二シードの開成を破って勝ち上がってきた浜北北部。前日の勢いをそのままに、この準決勝に臨んできた。

 1回表、浜北北部の攻撃。1番打者がいきなり右中間を破る二塁打で無死二塁。2番打者がしっかりと送り一死三塁。3番打者が四球で一三塁。4番打者に迷うことなくスクイズで一点を先制される。何が何でも先制点をとることで、前日からのチームの勢いをそのまま持ち込もうとするベンチ側の意図がはっきりと伺えた采配だった。

 2回裏、開誠館の攻撃。先頭の4番半田が振り逃げで出塁。相手投手のボークがあり、無死二塁。5番佐藤はしっかりと送り一死三塁。この好機に6番増田は三遊間を抜く適時打を放ち、早々に追いた。8番馬場に四球があり、なお二死一二塁とチャンスは続き、9番渥美(三年:浅間小出身)。渥美は甘く入ってきた変化球をしっかりと叩いたが、レフトライナーで二者残塁。相手からもらったチャンスだったので、できれば勝ち越して試合の主導権を握り、浜北北部の勢いを断ち切りたかったがついていなかった。

 3回表、先頭の9番打者にレフトオーバーの二塁打を打たれ無死二塁。次の1番打者には初回の堅い攻撃とは一転、強攻してきた。結局、1番打者はサードフライに打ち取って一死になるが、ホッとするのも束の間で、2番打者がレフト前に安打を放ち一死一三塁。3番打者も強攻でレフトに犠牲フライを打たれ再びリードを許した。

 4回裏、開誠館の攻撃。一死から5番佐藤がレフトオーバーの二塁打を放ち出塁。6番増田もレフト前安打で続き、一死一三塁。その後、二死二三塁となって8番馬場がライトに痛烈な当たりを放つも、ライト正面で得点できず。攻めきれないツキのなさを感じつつ終盤へと向かう。

 監督は試合の流れを変えようと、4回から投手を渥美に代えた。渥美はその期待に応え、6回まで被安打1、1失点だった。その1失点もホームクロスプレーの判定がこちら側にツキがなかった。しかし、渥美の好投が6回の裏、開誠館に大きな波をもたらすことになった。

 6回裏、開誠館の攻撃。3―1と二点ビハインドの展開。先頭の3番牧がセンター右にヒットを放ち出塁。4番半田のサードゴロの間に二塁に進塁し一死二塁。5番佐藤は四球を選び一死一二塁。6番増田はこの場面でこれしかないという最高の一撃を右中間に放った。打球は右中間を完全に破り、同点で一死三塁、あるいは二塁というケースになるはずだった。しかし、一塁走者が三塁を大きく回った所で止まり、三本間に挟まれタッチアウト。打者走者も三塁に向かっていたため、二塁に戻れずタッチアウト。あっという間の出来事で、開誠館側に傾いていた試合の流れは完全に止まった…。

 7回表、浜北北部の攻撃。3―2の一点ビハインドの状況で、勝負はまだまだの所であったが、抑え込んでいた浜北北部の勢いが一気に爆発。4点を奪われ万事休す。結局、7―2で大敗することとなった。

 開誠館にとっては三塁コーチャーの重要さがクローズアップされる試合となった。三塁コーチャーは試合前の準備として、相手外野手の肩の強さ、スローイングの正確さ、内野手の中継の入り方、中継の素早さなどをチェックしておく必要がある。さらに試合中においては、試合の状況や流れ、走者の走力や次打者が誰なのか、二塁牽制の種類なども頭に入れておかなければいけない。それらの情報を踏まえて判断も変わるため、決断力のある選手でなければ務まらない。かなりの経験も必要である。ゆえに誰にでもやれるポジションではない。だからチームにとって三塁コーチャーのレギュラーがどうしても必要で、一つの判断が試合の勝敗に大きくかかわるとても重要なポジションなのである。

 もし仮にこの敗戦の原因を特定の選手に求めているのなら、このチームはここまでのチームだと思う。個々のプレーはチームのあり方を表しているに過ぎない。誰かが凡ミスをするということは、そのプレーに対するチームの意識付けが低いということを象徴している。逆も同じことがいえるのだが、このチームの良さをこの敗戦で失って欲しくはない。

 この一年間、チームを外から応援してきた私が、この負けで、チームはまた一つ強くなったと信じているのだから、監督やコーチ、選手のお父さん、お母さん、祖父母など身近に接してきた方々はそれ以上の思いを抱いているはずである。その思いに、ぜひとも県大会で答えて欲しい。そして、まずは初陣を飾ろう!!!

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第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会準決勝結果報告

第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会

【準決勝】 

開成4×―3開誠館(8回特別ルール)●  【開】牧―増田 【二塁打】半田

 

【戦評】

 準決勝の相手は三度目の対戦となる開成。過去、二度の対戦で勝っている相手ではあるが、実力は拮抗しており、互角である。そして、予想通り、1点を争う緊迫した試合となった。

 開誠館の先発は牧(三年:砂丘小出身)。こんなにボールのキレがない牧は私の記憶にはなく、高めに上ずっていた。前の試合とは別の選手かと思うほど、力みが見られ、ボールが先行した。

 2回裏、開成中の攻撃。先頭の5番打者にレフトオーバーの二塁打を打たれ無死二塁。その後、一死二三塁となり、8番打者にレフト前にタイムリーヒットを打たれ、先制される。ピンチは続いたが、なんとか1点でしのいだ。

 3回表、開誠館の攻撃。一死から9番渥美(三年:浅間小出身)が左中間にクリーンヒットを放ち、一死一塁。四球などがあり、二死二・三塁で3番牧。牧はショートゴロだったが、相手のミスを誘い同点となった。その後は、お互いチャンスをつくりながらもあと一本が出ず、非常に緊迫した展開が続き、7回終了で1-1の同点。8回から特別ルールが採用された。

 先攻の開誠館。無死満塁からのスタートで、打順も3番から。先攻なので3点以上とって相手にプレッシャーをかけたいところだったが、1点も奪えずツーアウトとなってしまう。二死満塁。そして、5番佐藤(三年:芳川小出身)がライン際にサードゴロを放ち万事休すかと思ったときに、相手サードの送球が乱れ、一塁手の足がベースから離れセーフとなった。その間、三塁走者に続き、二塁走者も生還。運が味方しているかのように、なんとか最低限の2点を奪い、開成中の攻撃を迎える。

 8回裏の開成中は無死満塁、2番打者からの攻撃。開成中も好打順からだった。2番打者はショート左にヒット性のライナーを放った。それをショート増谷(三年:浜松東小出身)が飛びつき、グラブで落とした。こぼれ球をサード半田(三年:広沢小出身)がフォローしホームに投げてフォースアウト。一死満塁。ミラクルだと思った。チャンスがつぶれたと思うと点が入り、点を奪われたと思うと入らない。勝ち続ける監督の言葉を聞くと、必ずと言っていいほど「運がよかった」という表現が出てくる。このことなのか・・・と実感した気になった。ところが、次の三番打者が高めに抜けたボールをフルスイングし、あらかじめ後ろに下がっていたライトの安田(三年:葵西小出身)のはるか頭上を越える、走者一掃の逆転サヨナラ二塁打となった。

 悔しい敗戦となったが、夏に向けて「いい負け方をした」と感じた。この試合、開成中もミスが多かったが、それ以上に開誠館のミスが多く出た。今まで当たり前にやれていたことがやれず、もう一度、基礎基本を見直すいい機会となった。その反面、いいプレーもあった。例えば、8回二死満塁で5番佐藤のサードゴロ。佐藤は一塁まで全力疾走した。そのおかげで、三塁手の送球が少しそれてセーフとなった。また、この時の二塁走者の石野(三年:瑞穂小出身)もはじめからホームを狙った走塁をしたおかげでまさかの2点目を奪えた。あのようなプレーはいつもやっているから自然と出たプレーだと思う。

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 選手たちは夏に向けてもう歩き出している。レワード杯敗戦翌日の磐田東、桜が丘中の練習試合では好プレーも見られ連勝した。レワード杯敗戦の意味を分かっているようだった。

 最後の夏の大会では、開誠館は第3シードで登場する。順当にいけば、第2シードとなる開成中とまた、準決勝で当たることになるだろう。その時に、「この時の敗戦があったからこそ・・・・」と言いたいものである。

 最後に、閉会式で大会役員の方がフランスの細菌学者、ルイ・パスツールの「偶然は準備のできていない人を助けない」という言葉を引用した。本当にその通りだと思う。運が良かったという偶然は、本番までにしっかりと準備したチームに起こるミラクルな現象なのかもしれない。

第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会三回戦、準々決勝結果報告

第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会三回戦、準々決勝結果

【三回戦】

中郡0-5開誠館 〇 【開】牧-増田 【本塁打】半田 【二塁打】増谷、増田

【準々決勝】

引佐南部3―6開誠館(延長9回、特別ルール)〇 【開】渥美―増田  【二塁打】馬場

 

【三回戦、戦評】

 開誠館の先発は牧(三年:砂丘小出身)。4月の県大会以来、はじめて公式戦のマウンドに上がった。この試合の牧はフォームに力みがなく、コントロールも安定しており、本来の投球スタイルを見せ、1安打完封で上々の出来だった。

 打撃陣は、4回表に先頭の4番半田(三年:広沢小出身)がレフトフェンス越えの特大本塁打を放って先制。その後、四球で出塁した佐藤(三年:芳川小出身)を一塁に置いて、6番増田(三年:浜松北小出身)が右中間に二塁打を放ち、無死二三塁とチャンスを広げ、8番馬場(二年:白脇小出身)がスクイズを決め二点目。5回には2番増谷(三年:浜松東小出身)が一死から右中間に二塁打を放ち、WP二つで三点目。6回、7回も四球、失策、盗塁、スクイズなどで無安打でそれぞれ1点ずつを加え合計五点を奪った。相手のミスを確実に点に結び付け快勝した試合だった。

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【準々決勝、戦評】

 準々決勝の相手は引佐南部。三回戦の試合を見た印象だと打撃も守備も鍛えられており、接戦になる予感はあった。開誠館の先発は渥美(三年:浅間小出身)。今大会背番号1番を背負い二試合目の登板。初回、三者凡退で打ち取った内容から、前回の笠井戦よりも数段調子を上げていることがわかった。テンポもよく、7回までで打たれた安打は散発の3。特別延長に入った8回もショートの内野安打一本に抑え、絶体絶命のピンチをしのいだ。特別延長2イニングス目も中軸から始まる打線だったが、一本のヒットも許さず、9回を完投しチームを勝利に導いた。もしプロ野球みたいにお立ち台があるとすれば、今日のヒーローは渥美だろう。それぐらい素晴らしい投球内容だった。

 一方、攻撃陣は引佐南部の左投手に苦しめられ、6回まで無安打。コーナーにストレートと変化球を投げ分けられる好投手だった。このような場合、すべてのボールを追いかけても投手の術中にはまるだけで結果はよくない。バットを短く持って内側を狙うのか、踏み込みを強くして外のボールを狙うのか追い込まれる前に狙い球をはっきりさせたほうがいい。

 7回表、先頭の6番増田がレフトにようやくチーム初安打を放った。前の二打席凡退の結果を踏まえ狙い球を絞って打ちに行ったのではないかと思われる。特別ルールに入った9回にも一死満塁から増田は外側のボールをしっかりと振り抜き、三遊間を抜くタイムリーヒットを放った。それをレフトが後逸して走者一掃となり、これが決勝点となった。

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 この試合、勝負所での守備力が勝敗の明暗を分けたのだが、チーム一丸となってメンタル勝負に勝ったのだと思っている。

 特別ルールによる延長一イニングス目。無死満塁からのスタート。開誠館は先攻で最低でも2点以上は取りたい所だったが、増谷のセンターに抜けるタイムリーヒットの1点しか奪えず、状況はかなり不利だった。しかし、選手たちは、みんなで声を掛け合い、その不利な状況を感じさせない雰囲気作りをしていた。

 その裏、引佐南部はいきなりスクイズを仕掛けてきた。しかし、投手の渥美が好フィルディングを見せ、ホームホースアウト。次の1番打者もショートゴロでホームホースアウト。二死満塁から2番打者が三遊間にヒット性の当たりを三遊間に放ったが、ショートの増谷が飛びついて止め、二塁走者をホームに帰らせず、1点に凌いだ。1対1の同点。

 特別ルールによる延長二イニングス目。一死後、5番佐藤のサードゴロを三塁手がファンブルし、まず1点。6番増田は前述したとおり、レフトにタイムリーヒットを放つもレフトが後逸し走者一掃となって5点目。一死三塁から7番安田(三年:葵西小出身)のラインぎりぎりに転がるスクイズの打球を一塁手が触り、6点目を奪った。

 開誠館の選手たちは本当に落ち着いてプレーをしていたと思う。淡々と自分たちのやれることをし、ミスが出ても次のプレーを大事にしていた。勝負所で自分たちの力を出せることは普通に考えるよりも簡単なことではない。メンタルという大きな壁が邪魔をするからだ。この試合、ベンチにいる選手たちも、とにかくよく声をかけていた。ただ声を出すのとは違う。かける声には意味があり、想いがある。チームみんなでとてつもなく大きな壁を乗り越えたのだと思う。

 昨年度のキャプテンはとても勝負強い選手だった。ここ一番で必ずと言っていいほど結果を出した。彼はチームが不利な状況であっても率先して声をかけ、雰囲気を悪くしないようにしていたことを思い出す。その精神を後輩たちが受け継いでいたのだと思うと胸が熱くなる。もしかしたら彼もまた、先輩たちからその精神を受け継いでいたのかもしれない。受け継がれる伝統の強みはここにあるのだと改めて思うのである。

 次の準決勝の相手は開成中である。過去に二度対戦し二度とも勝利しているが、お互い情報もあり今まで以上に苦しい戦いになるだろう。しかし、今回のようにチーム一丸となって戦えば必ず勝機はある。チーム力勝負でまた一つ、白星を積み重ねて欲しい。そして、レワード杯初制覇へ・・・。

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第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会二回戦結果報告

第11回レワード杯浜松地区中学校野球大会

二回戦 笠井0-9開誠館 〇(五回コールド) 【開】渥美-増田 【本塁打】増田

 

【戦評】

 夏のシードポイント獲得に向けたレワード大会が始まった。開誠館は二回戦からの登場。相手は一回戦を勝ち上がってきた笠井。開誠館は後攻だったが、一回裏、二死から3番牧(三年:砂丘小出身)がレフト前ヒットを放つと、盗塁、二つのWPで早々に先制点を挙げた。二回裏も先頭の6番増田(三年:浜松北小出身)が、打った瞬間にライトフェンス越えとわかる特大アーチを放ち二点目。続く7番安田(三年:葵西小出身)から4連続四死球で押し出し三点目、2番増谷(三年:浜松東小出身)、4番半田(三年:広沢小出身)のタイムリーや相手守備陣の野選もあり、打者一巡の猛攻で一挙7点を奪い試合を決めた。

 三回裏にも8番馬場(二年:白脇小出身)、1番石野(三年:瑞穂小出身)のヒットなどで無死満塁とし、2番増谷がセンターにきっちりと犠牲フライを打ち上げ、さらに一点を追加し、攻撃の手を緩めることなく完勝した。

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 先発した渥美(三年:浅間小出身)は、五回一安打完封という内容で、反省材料は多々あるにしても先発として合格点をあげられる内容だった。

 大味な試合で開誠館の打撃の凄さが目立ったが、実はとても基本に忠実な打撃をチーム一丸となってやっていたことに感心した。相手投手は右の軟投派で、打者心理としては強く引っ張りたい衝動にかられる。軟投派の投手はこの心理を突き、低めに投げて引っ掛けさせ打者を打ち取ることを考える。打てそうで打てない、打線が投手の術中にはまる一つの現象だと思う。現にこの日の第一試合はまさにそれにあたっていた。

 軟投派投手攻略の手本となるかのように開誠館の選手たちがセンターから逆方向に飛ばした打球は実に80%近くあった。しかも低めのボール球をしっかりと見極め、6個の四死球を得ているところにも価値を感じる。チーム一丸となって攻略したと言っていいだろう。

 この春、創部初めて浜松を制し追われる立場となった。どのチームも開誠館に注目している。しかし、そんなことはお構いなしで、常に挑戦し続けているチームの姿に凄みすら感じるのは私だけだろうか・・・。

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 この試合、監督が一回だけ喝を入れたプレイがある。二回表笠井の攻撃。二死三塁から9番打者がボテボテのセカンドゴロを放った。投手が捕りに行って捕れずに抜けてきたゴロだったため、セカンドのスタートが遅れた。しかも左打者ということもあり、セカンドはランニングスローを選択したが、悪送球になりかけた。一塁手の好捕があって何とかアウトをとったものの、投手が捕るかもしれないという気持ちの隙が見られた一瞬だった。もしその隙が無ければ、打った瞬間にダッシュしてゴロを捕球しリスクの少ないステップアンドスローで普通にアウトを捕ったことだろう。普段の練習の時から気の抜けたプレーは許さないという基本的な指導方針がある。監督もまた、指導の基本をチームに伝えた形となった。

 次戦は20日(土)。勝てば一日二試合という過酷さも加わり、連戦になる。それでもこのチームには経験がある。今までの経験を活かし、その過酷さに挑戦し、乗り越えて欲しいと願っている。