2008/04/21出会い こそ人生 1
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新年度が始まって半月経ちました。
特に新入生は、新しい生活が始まり、幾分緊張もほぐれてきたことと思いますが、いかがでしょうか。
4月は様々な出会いがあります。そこで、今日は一つの出会いについて、書いてみました。
江戸時代、「古事記」の研究で画期的な業績を残した本居宣長(1730~1801)は、生涯の師となる賀茂真淵(1697~1769)に松坂(現在三重県の松阪市)で一度だけ出会います。松坂の商家に生まれた宣長は、開業医を営んでいましたが、国学にも興味があり、一度幕府の御用学者で国学の大家であった賀茂真淵に一度は会ってみたいと考えていました。 ある時、真淵が松坂に宿泊していることを偶然知った宣長は、旅館に訪ねていき(真淵67歳、宣長34歳)、「古事記」の研究をしたいことを話しました。すると、真淵は「良いところに気づきましたね。注意すべきことは、順序正しく進むと言うことです。まず、土台を作って、それから一歩一歩高く登り、最後の目的に達するようにしなさい。」と述べたそうです。以後、二人は文通によってつながりは続きますが、二度と会うことはありませんでした。その後、真淵の教えを活かした宣長は、35年間努力を重ねて「古事記伝」を完成させました。 このように、出会いというものは、教師かもしれない、書物かもしれない、音楽かもしれないけれども、自分の人生にとって、どんな影響を及ぼすものかわかりません。 この開誠館で、いろいろな人やモノとの出会いを大切にして、自分を磨いていってほしいと思います。相手の話に素直に反応する。そして、言葉を返す。すると相手も反応してくれるので、だんだんと話も自然に深まり、人間関係も深くなっていく。考えすぎたり、ためらっていたり、関係を自ら回避していたら、良い人間関係は生まれません。素直な気持ちで、新しい発見をたくさんしてほしいと思います。意外に毎日の生活が、面白く楽しいものにな.るのではないでしょうか。
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